失業添乗員の珍道中録

添乗員からOLへ、再デビュー日記。

失業添乗員の珍道中録改め、日本のOL生活で発見したあれこれを、気ままに綴ります。

○○が外れず大騒ぎ!

スペインのツアーでのこと。




あるお客様に起こった出来事です。




Aさん(女性)が4日目位に




指が痛いと部屋に電話をしてきました。




聞くと指輪が外れないとのこと。




「石鹸で洗ってみてはどうですか?」



Aさん
「もう洗いました」





「ハンドクリーム塗ってみてはどうですか?」


Aさん
「もう塗りました」





「糸で巻き付けるのはどうですか?」



Aさん
「実は3連リングなんです」




「………」





ネックはこのカル〇◦〇の3連リング!!!




数日前から




指がむくんで痛いと思っていたそうですが




今日になって




指が圧迫されて本格的に




痛くなってきたとのこと。





日本なら




消防署で対処してくれるみたいなので




現地のホテルに聞いてみましたが・・・




「聞いた事がない」




うーーーーーーむ。





「残念ですが、切るしか方法はないかと思います」



Aさん
「はい、是非そうして欲しいです」




「でも、、、カル〇◦〇の指輪・・・もったいない」




Aさん
「自分で買ったものなので全然いいです」




とはいえどこで切るか???




考えてみたら




翌日トレドでダマスキナード(象嵌細工)



の工房に行く予定が。




シリアのダマスカスから名前が取られたダマスキナード(象嵌細工)は



トレドの工芸品です。




黒は鉄、その上に金や銀の糸を嵌め込んで作られます。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/v/vinrouge4/20200727/20200727162304.jpg


ここなら絶対工具があるはず!



もう夜遅かったのでお店には確認できませんでしたが



期待を込めて。



翌日お店に行き事情を話すと




お安いご用だとばかりに道具を持ってきてくれました。




ペンチの巨大版?????




Aさんは大喜びでしたが




私は指まで切ってしまうんじゃないかと



気が気でなく




怖くて怖くて・・・・・・・




職人さんが




Aさんの指と指輪の間に刃の部分を入れた時




私は




「きゃー」と一人おののいていました。




思いっきりばちっと指輪が切れて




他のお客様共々思わず拍手!!!

(とても変な光景です)




Aさんもホッとした表情で




やっと解放されたと喜んでいらっしゃいました。




切断した指輪の修理が可能かもしれないので




念の為お持ち帰り頂きました。




その後どうなったのかな???




修理はできたのかな???




これを書いたら




余計に気になってきました 笑




旅行の際は




くれぐれも指輪にご注意ください!!!!




結婚指輪や思い出の指輪を切る事のないように。