失業添乗員の珍道中録

添乗員からOLへ、再デビュー日記。

失業添乗員の珍道中録改め、日本のOL生活で発見したあれこれを、気ままに綴ります。

パスポートがみつからないならここでお別れです。その1

パスポートがなければ当然国の移動はできません。

 

 

スロベニアクロアチアのツアーへ行った時のお話です。

 

 

スロベニアに宿泊しクロアチアへ陸路で移動する日の朝、

パスポートありますね?と皆様へ確認。

バスで出発の際も確認したところ・・・

 

 

「スーツケースに入れてしまったので出しても良いですか?」

とご夫妻のご主人さま。

 

 

「もちろん!今日は国境を越えますから要パスポートです!」

 

 

運転手にバスからスーツケースを降ろしてもらって、探し始めて数分経っても

まだみつかりません。

 

 

奥様にはバス内で手荷物を確認頂き、他のお客様もバスから降りて

一緒にスーツケースの中身チェックを手伝って下さいました。

 

 

「慌てているとなかなかみつからないので、第三者が見た方が見つかるかも」

と数人の方々が自発的に。

 

 

でも、みつかりません。

フロントから部屋の鍵をもらって、奥様と一緒にもう一度お部屋のチェック。

ベッドの上や下、ごみ箱の中、クローゼットの中、引き出し、バスルーム等々、

ありとあらゆるところを見回るもみつからず。

 

 

この日は朝からガイドとの待ち合わせの観光箇所が2つ。

あまり遅れると翌日からの運転手の1日の拘束時間オーバーにもなりかねません。

ここで決断せねば!!!

 

 

でも、もしこのままパスポートがみつからなければ、

そのお客様はクロアチアに入国できず、ランチ後にはお別れ、

別行動になってしまいます。

 

 

さあ、どうするか????

 

 

予定の出発時間(8:00)から30分経ちパスポートがみつからないまま

バスを出発させました。

 

 

ここまで探してなければ今晩は私も含めグループはクロアチアへ向かい、

パスポートのないお客様はスロベニアに残って頂くしかありません。

つまり別行動に。

 

 

本来ならここから現地手配会社と私との間で連絡を取り合うのですが、

これから行く観光地のご案内をしなければならず、そしてなによりも

現地ガイドが日本語を話せないので私が通訳となり、手配会社との電話を

とれなくなる為、お客様ご本人とやり取りして頂く事にしました。

 

 

果たしてどうなるか?

続きは次回。